こんにちは、こけしです。
恋愛以前に、人との会話が苦手…特に陽キャ
そんな喪女は多いのではないでしょうか。
私自身、オタク仲間とアニメの話をしているときは特に苦労することもなく盛り上がれるのに、自分の分野の話しじゃ無くなったとたん少しも楽しくなくなる、という現象にしばらく悩まされていました。
ときに
「会話 続かない」
と検索してみたり、
会話術的な本を買ってみたりしたこともあります。
そんな紆余曲折を経て、最終的にわかったことは、
頭で考えすぎていただけ
ということでした。
今回は、私が考える会話を円滑に進めるために大事なことについて書いていきます。
・「会話術」に惑わされて会話の本質を見失わなくなる。
・会話が上手くできない自分を嫌いにならずに済む。
・円滑な会話と滞る会話の違いがわかる。
・円滑な会話をするコツがわかる。
「会話術」を取り入れようとする人が陥る罠
巷でよく言われている会話術といえば、
・相手の話をよく聞く
・自分が話すより質問上手になる
・表情豊かに、特に笑顔を大事にする
・起承転結を意識してわかりやすく伝える
・会話のネタをストックしておく
等々。
これらは確かに会話上手な人の特徴を的確に表現しています。
しかし、これを会話下手な人が実践しようとして
とにかく質問しまくる質問マシーンになってしまったり、
かと思えば最近あった身の回りの話を突然バーッと話し出したり、
面白くもないのに常に笑い続けてたり、
そういうことになってしまっている人、いないでしょうか。
特に3番目の「面白くも無いのに常に笑い続ける」は、喪女でなくても好きな人の気を引こうとやってしまいがちな失敗です。
上記の「会話術」は、確かに会話上手な人の特徴なように見えます。
しかし、そもそもが会話下手な人が会話上手の人の特徴を真似っ子したところで、側だけを意識した中身の無い会話を繰り広げてしまうだけ。
それって本当に会話と言えるのだろうか。
会話をする=何を話すか考える、ではない
私がどのように会話への苦手意識を脱したのか。
きっかけは学生時代に頂いた恩師からの言葉でした。
そのときは授業の合間のレクリエーションとして自分の感情を相手に伝えることについて体感できるゲームのようなものをやっていました。
お金がどうしても必要な二人と、お金をどうしても渡したくない二人という設定でそれぞれペアになり、相手チームを説き伏せたほうが勝ち、その理由だけペアで事前に話し合っておく、というものでした。
最初はお互い予め決めていた内容を言うだけでしたが、徐々に互いにヒートアップし、最後のほうはすっかりその設定にのめり込んでああでもないこうでもないと熱を入れて互いに言葉を交わし始めました。
そして、ゲームが終わった後に、その先生がこう言ったのです。
最初の予め決めていた言葉より、最後のほうに自分の心から出た言葉のほうが強かったでしょう?例え嘘だとしても、相手に伝えたいなら嘘じゃダメなんだよ。自分自身の素直な言葉が一番強く相手に響くんだよ。
この言葉を聞いて、私はとても衝撃を受けました。
言い回しや組み立てた理屈や言葉を準備した時間は、全て前半に出した言葉のほうが勝っているはずでした。
しかし、確かに後半の言葉たちのほうが、私の血が通っている言葉であり、相手にもきちんと届いたものでした。
相手に伝えるとは、どういう言葉がふさわしいか考えて言葉にできるかではなく、いかに自分の感情を素直に言葉にできるかなんだ。
そう気づいたのです。
頭がいい人が会話上手とは限らない理由
それまで「こういう場ではどういう発言をすべきなのかな」「どう言ったら相手が喜ぶかな」「なんて言ったら盛り上がるかな」と考えながら言葉にしていましたが、
その授業を受けてからは、なるべく考えるのを辞めて、誤解を恐れずに言うと「あほになる」くらいの気持ちで言葉を出すようにしました。
もちろん、それで会話を盛り上げれる会話マスターになれたわけではないです。ないですが、「会話が続かない奴」から「会話を続けれる奴」にはなれました。
そして、過去の自分のように会話が途切れてしまう人を見て、改めてこう思いました。
この人も私も、深く考えすぎてしまう人なんだ。
深く考えてしまうから、「やばいねー」「それすごくない?」で返せる玉も
(((何か心を動かされたぞ。この心の動きはどう表現すべきなんだろう。「すごい!」ってほとではないんだよなーもっと繊細な心の動きと言うか、でもあまり語り過ぎると相手に迷惑だし、なんて表現すれば…)))
とか色々考えているうちに
そうなんだ。………。
と、次の言葉が出ないまま会話のタイムリミット過ぎてしまう。
もしくは別の人がいち早く反応して自分の出る幕も無く空気になる。
しかし、こういう人たちが言葉の扱いが不器用なのかというと、決してそういうわけではないんです。
そういう人だと理解したうえで、こちらが丁寧に質問し答えを引き出してあげると、
さっきのはこういうことでつまりこうだからここがこうで云々…
とめちゃくちゃ饒舌に語り出します。
しかも、びっくりするぐらい聞きごたえのある深い考えを根底に持っていたりします。
なので、理解ある仲間内同士で話している分には、全然会話には困っていないんですよね。
ただし、もしあなたが今のコミュニティでは出会いのでの字もなく、そろそろ外界に飛び出したいと考えているのであれば、仲間内でない人にも通用する会話をできるようにならなければなりません。
会話を円滑に進めるために大事なこと
ここまで書いてきて、
えっ私のことやんつらすぎワロタ
と思った人も、落ち込まないでください。
上記にも書いたとおり、
会話が続かない=人としてダメ、というわけではなく、
単純にあなたが考えすぎる癖があるだけ、会話のハードルが勝手に自分の思考により上がっているだけです。
そんな人が次にするステップは、むしろ自分の中のハードルを下げるという行為。
ここからは、私が会話を円滑に進めれるようになるまでに心がけたことを挙げていきます。
①真っ白な状態で出てくる自分の言葉を信じる
考える人に「考えすぎるな」と言っても逆に考えてしまう
と私は思います。
考えるな!感じろ!
私は今何を感じているんだろう。それはどういう言葉で表現するのが正しいのだろう。そもそも感じるって何だろう。感じる対象物はここで言うと厳密にはなんなんだろう。
少なくとも私はこうなります。
そのため、私は
頭を真っ白にしたときに一番初めによぎったことをとりあえず口に出してみる
と意識することにしました。
それは、先ほど書いた上述のレクリエーションで、とにかく最後のほうは思いついた言葉をひたすら言っていたからです。
私にだって家族がいるのでお金は貸せません。うちには今育ち盛りの子供がいて、つい先日も××に○○円、これからも云々…
でもこちらには難病の妹がいるんです。この難病を治すためには○○円が必要なんです。私の仕事は今▲▲で家計の状況は云々…
~~~~~10分後~~~~~
そこをなんとかお願いします!妹を救いたいんです!これしかないんです!
そう言われても困ります!
本当にお願いします!この通りです!
だからそう言われても…
わたし、本当に、もうどうしていいのか…妹のことを想うともう…
10分も経つと本当に言うことが無くなって、頭の中が空っぽな状態でとにかく今思いついた言葉、今感じている感情をポンポン出していく状態でした。
このように、とにかく一度何もない状態にしてみる。
そうして一番初めに頭に出てきた言葉が「あ」だったらもう「あ」って言ってみる。
それくらいの意気込みで言葉をひねり出したら、意外と「あ」以外のなにかが出てくるものです。
②会話はテンポ!考え抜いた答えより短いセリフのほうがいい
真っ白な状態にしろと言われても本当に何も出てこないんすけれど
ですよねー
個人的には上記で述べたことが本質of本質だと思っているのですが、書いてることが感覚論過ぎてよくわからないよという人も多いと思います。
そこで、テクニック的なヒントを一つ出すとしたら、それは浅くてもいいからなるべく短いセリフをすぐに出すということです。
よく聞く「モテる女性のさしすせそ」として有名な
・さすが
・知らなかった
・すごい
・センスいいね
・そうなんだ
ベタではありますが、これも一例として頭に入れておいてもいいでしょう。
そして、個人的に便利だと思うのが「やばい」という言葉。
昔、ギャルが多い学校に入学した私の友人が、ギャルと仲良くなる極意としてこんなことを教えてくれたことがあります。
あの人ら『やばい』だけで会話できるよ。何言ってもとにかく『やばいねー』『え、それやばい』って言っとけばいいから。逆にそれ以上難しい言葉通用しないから。
ガチで「やばい」だけしか話してない事はないと思いますが、ようするにそれくらい汎用性のある便利な言葉だということです。
よく「会話はテンポ」と言いますが、テンポよく会話できている人の全員が全員頭が良くて、その場にあった最適な言葉をすぐに出せているわけではありません。
例えば友人が通っていた学校のギャルは、頭が良いわけではありません。よくある熟語(”秀才”とかそのレベル)を読んだだけでも「やっばー…めっちゃ頭良い学校の人だ」と言われたくらいでした。
しかし、そんなギャルでも、いえ、むしろそんなギャルのほうが、小気味よいテンポで会話ができていたりしませんか。
いろいろ考えたくなる人ほど「やばい」の一言で片づけることに抵抗感があると思いますが、ギャルはそんなこと考えてません。
何も思いつかなかったら一度「やばい」で片づけてみてはどうでしょうか。
その他にも使える短いセンテンスのセリフを以下に挙げておきます。
・マジ?
・いいじゃん
・え、うれしい
・そんなことある?
・天才?
・つら
これらの短いセンテンスをサッと言えるようになれば、それだけで一気に会話のテンポ感が良くなります。是非試してみてください。
③困ったときはトーク→質問→合いの手の流れを作れ
先ほど挙げた「会話術」の大半は会話下手な人が意識したら逆にスベる可能性がありますが、一点参考にできるとしたらそれは「会話のネタをストックする」です。
何故なら、先ほど挙げたテンポ良い合いの手は、相手が話すことで初めて成立するからです。
特に「この人と話したい」と思っている人と会話する機会があったとき、相手から話題の提供があるのを待ち続けるのはもったいないです。
出会い系アプリでマッチングした人と会うとき、仲良くなりたい相手と話す機会がありそうなとき、初めましての人との出会いの場に参加するときは、前日までにその場・その人にふさわしい「トークテーマ」を準備するべきでしょう。
そして、この「トークテーマ」というのは、
トーク→問いかけ(リアクション)→会話
の流れに持って行けるものがベストです。
つまり、
トーク→最近自分に合ったエピソードを話す
問いかけ→エピソードに絡めて相手に聞きたいことを質問
会話→相手の回答を聞きながらテンポよい会話にしていく
という流れが一番美しいです。
がしかし!
勘違いしてほしくないのが、全ての会話をこの順序で進めるように誘導してほしいわけではありません。会話ってそういうの考えずにするのが一番楽しいし弾むんですよ。
なので、あくまで優先するのは
①素直に自分の思ったことを言葉にする
②短いセンテンスで言葉をつなぐ
この2点。
一番最初の会話のきっかけを作りたい、もしくは沈黙が続くのを引き留めたい、ということであれば、準備して置いたトークテーマを出してみる、くらいに思ってください。
全ての人との会話が円滑に進まなくてもいい
私はいろいろな人と”普通に”会話できるレベルまでは上がりましたが、
思うのは、誰とでも会話を盛り上げれる人はごく一部の会話の天才のみで、
そうでない”普通に”会話できるというレベルの人が世の中大半であるということ(陽キャもそう)、
そして、”普通に”会話できる人同士での会話が盛り上がるかは、単純に価値観や話の相性がいいかで決まるということです。
上記3点は誰とでも会話が盛り上がる魔法のメソッドではありません。
しかし、最低限の会話を成立させることで、あなたの「この人は普通にコミュニケーションできそう」という価値を上げることができます。
そうすると、色々な人から声をかけてもらいやすくなる。
ちょっとした話をしてもらいやすくなる。
そんな風に周りが変わっていきます。いくはずです。
まずは少しずつでもいいので、会話の際に意識して、マスターしていきましょう。